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よいどれ日記「海舟」の松輪サバ

三崎の街を飲み歩く時、やっぱり気になってしまうのが「美味い肴」
それも新鮮で絶品のものを食いながら一杯やりたい。
そんな左党兼食いしん坊が集まるのが「海舟」

8.海舟特に今、この店には鮪以上の、三崎ならではの食材「松輪サバ」がある。
松輪サバについて説明しよう。
松輪サバは東京湾の入口・松輪沖の、ある一か所の根に住みついたサバ。
この根がエサが豊富なことから丸々と太り、脂の乗りも抜群。
しかし獲れる数が少ないことから、漁獲量のほとんどが東京の高級料亭にいってしまう。
言ってみれば地元でありながらも「幻の魚」なのである。
一般的にサバという魚の旬は冬場、と思われがちだが、松輪サバの旬は夏の終わりから秋にかけて。ゴマサバの絶頂期は十月の中頃、そしてそのあとにマサバが絶頂期を迎える。
それ以外の時期の脂の乗りは良くないのだが、夏前の仕切値の安い時期に大量に買い付けて冷凍、それを冬場になって「今が旬、松輪サバ」と高値で出す悪徳な料理屋もあるので注意が必要だ。
まつわ2さて、松輪サバの食べ方なのだが、皮身をあぶった「炙り」、そして「焼き」、さらには身を昆布で〆ての「寿司」とバラエティーに富んでいる。
特に「炙り」は絶品である。
見事な脂の乗りの身がたまらない。
口に入れるととろけそうな味わいである。

 

 

まつわ3
そしてなんと言っても「〆サバ」
まだ、ほとんど生に近い絶妙な〆加減がたまらない。
こういうのをツマミに一杯やる時、三崎に住んでいてよかったな、としみじみと思う。

 

 

 

まつわ5そして「焼き」。
この丸々と太った身をご覧いただきたい。
サバの脂は、青魚特有のさっぱりした者なのでしつこくないのがうれしい。
まさに「日本酒の伴」である。

 

 

 

まつわ4

 

そして最後に「サバ寿司」をいただく。

若い頃、東京の寿司屋で修業した経験を持つ店主・草間一成氏らしい細やかな酢飯の加減。満腹であっても腹におさまってしまう美味さである。

 

 

11月になると、松輪サバの旬は最終盤を迎える。
草間氏によれば「ひょっとしたら中旬まであるかどうか」とのこと。
また「幻の魚」。いつでもあるとは限らない。
食べたい方は是非ともお電話を!

 海舟

住所:〒238-0243 神奈川県三浦市三崎3丁目12−15
TEL:046-881-0897


花岡静夫(ハナオカシズオ)

hanaoka
仕 事: 新聞屋
伝えたいこと"三崎の夜は深い。単に飲むだけじゃなく、酒のための肴が山ほど。そして意外にもリーズナブル。毎週末、どうしても三崎に来たくなるような情報、教えます"
出 没 地: 三崎の美味しいものが食える店
自慢できること: 初めて行った場所でも、美味い物が食えて良心的な店を見つける嗅覚。100%ハズレなし
好きなこと: 美味しいものを食べて、美味い酒を飲むこと
ひとこと:アナタを「禁断の三崎」にご招待します
Web:https://www.facebook.com/hanaoka.shizuo
この街で生まれて、この街で育って、大学そして社会人と東京に住んでみたけれど、やっぱりこの街に帰ってきてしまった。
田舎だし不便だけど、そのせいか昔からあまり進化していない「ガラパゴス諸島」のような街が、やっぱり一番落ち着いてしまう。
頭からドップリと三崎に浸かってしまってるから、逆にいいところが気が付かないのかも知れないけれど、むしろ、だから他からこの街にきた人とは違う部分の良さは語れるのかも。
とにかく楽しい街です。
一人でも多くの人に三崎ファンになってもらえるよう、頑張っていろいろと書かせていただきます