B-1グランプリってなんだろう?
B-1グランプリという名前や主旨を知っている人は、自分のまわりにいなかった。
そして、「三崎まぐろラーメンズ」から1日だけ参加してみませんか?とのお誘いで、そのB-1グランプに参加する事になった。
関東・甲信越B-1グランプリin甲府の会場近くのホテルで、「三崎まぐろラーメン」という文字が書かれた赤いTシャツを着て朝を迎える。
ホテルの玄関先にベテランメンバーと立っていると、違うホテルから会場へ向かう他の団体さんが、「おはようございます! 今日はお互いがんばりましょう」や「よく眠れましたか? 」など、次々に声をかけてくることに驚いた。
体育会系育ちの私は、「グランプリ=勝負」さぞかし火花がバチバチ飛び交うのであろうと、勝手に勝負をイメージしていた。
ところが、とても互いを思いやる言葉をかけあっている。
説明を受けてきた言葉を思い出す、「三崎まぐろラーメンズ」の目標の一つは、三浦市の地域の方と協力し合って、ふるさとの味を作りたい。
三浦の野菜とまぐろを使ったラーメンを三浦市民が、食卓を囲んで食べてくれる事で自分のまちに興味を持ち、市外へ出た子供たちが「まぐろラーメンを食べたい」と思い帰ってきてくれたら、嬉しい。
三浦市を元気にしたいという言葉を聞いて、「ふるさとの味と言うのは、簡単にはつくれない」という私の認識は、作ろうとしている人たちがいる事で覆された。
ご当地グルメでまちおこしの祭典B-1グランプリで言えば、「三崎まぐろラーメンズ」のように、昔からあるご当地グルメでまちを元気にしたいという団体が一つの地域に集合し、その地域の経済に貢献する事と、わが町を来場者さんにPRをする事が目的。グランプリに注目し過ぎて、本来の意味が頭から消えていた。
参加した感想は、正直な気持ちを隠さずに言えば、「とても疲れた。」だけど、説明の時に聞いた「まちおこし」という言葉に尻込みしていたけれど、これなら自分もできるかも知れない。
1日だけの参加で100%のやりきった感は無かったけれど、無我夢中で過ごした1日は少し充実感を得られていた。帰りの電車で、少しでも興味を持ったら、行動に移してみよう、行ってみないとわからない事がある。そんな事を考えた私は、いつの間にか「三崎まぐろラーメンズ」になっていた。
B-1グランプリとは※三崎まぐろラーメンズが加入している「愛Bリーグ」(ご当地グルメでまちおこし団体連絡行議会)の理念から、営利目的での活動ではなく、おもてなしの心を持ってご当地をPRする為に提供させていただくという事から、共通して使われる言葉です。 出店ではなく、出る展示の出展。 販売ではなく、提供。完売ではなく、提供終了。お客さまではなく、来場者。など、使用する言葉は自分のまちをPRするという意味があります。
肩書き(多分マネージャー)中野