三崎スナック入門1 スナックは枯れかけた港町の夜のオアシス

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平成を二十数年過ぎた今でも昭和の香りを残す場所・スナック。三崎の町にはチェーン店の居酒屋は1つもないが、長い歴史を持つスナックがある。 三崎の街にはスナックがよく似合う。
11/15-16にまた「第2回三崎ちょい呑みフェスティバル」が開催される。今回も三崎下の酒場が盛り上がることは間違いない。そこでMFCでは敢えてマグロ、地魚、三浦野菜といった三崎の名産ではなく、スナックに注目してみたい。三崎の栄枯盛衰を見て来たママや地元の人たちとの交流はディープな体験になるはずだ。MFCはスナックこそ三崎の懐へと潜る入口になると提言する。案内人は三崎ちょい呑みフェスティバル主宰・花岡静夫氏。さあ、昭和が残る三崎でスナックを体験しよう。


 1.スナックは枯れかけた港町の夜のオアシス

 2.スナックのハシゴはオトナのワンダーランド

 
 

スナックは枯れかけた港町の夜のオアシス
〜花岡静夫の三崎スナック論〜

人影も見えない夜の三崎・下町。暗い帳の中に何店かの飲食店の他に、少し怪しげな雰囲気を漂わせた明かりが、ポツリポツリと光る。
そのほとんどがスナックのものだ。それは「遊びなれないガキはお断りだよ」とでも言いたげな素振りも見せつつ、それでいながら「今夜も静かだよ。誰か寄ってくれないかな…」と甘える表情も見せている。

今でこそ20店あるかないかの三崎のスナック。だが全盛期にはこれの倍、いや三倍はあっただろうか。1970年代以降、遠洋漁業の衰退と共に絶滅したバーに代わって増え始めたのが、このスナックである。

そもそも若い人たちにとっては、スナックという呼び名こそがイメージ出来ないようだ。さらにはクラブやバー、果てはキャバクラとも混同されている人たちまでいるようだ。

実はスナックは、営業許可という点で、クラブなどと全く意を異にしているのをご存じだろうか?
キャバレーやクラブ、バー、喫茶店などは「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」いわゆる風適法の規定を受けるが、スナックは「食品衛生法」に基づき、保健所から飲食店営業の許可を得て営業している。
簡単に言えば食堂、レストランと同じ扱いなのである。ただし違うのは午前0時以降、アルコール類を提供する場合は風適法により各都道府県の公安委員会に深夜種類提供飲食店営業の届け出を出す必要がある。それでも風適法の許可を受けたわけではないので、カウンターごし以外での接客は出来ないことになっている。

営業形態がレストランなどと同じだからかどうかは分からないが、スナックにはたいてい「お品書き」が用意されている。その点からいえば、バーやクラブなどよりは安心して飲める。よく「ボラれた」などという話も聞かないではないが、あるスナックのママによれば「どうせ話のきっかけは船員さんたちでしょ。中でどんなサービスを受けたんだか、カッコつけて高い酒をバカ飲みしたんだか分かったもんじゃないわよ」と笑う。

スナックは「ちょっと飲みに行くか」という時に便利である。特にどこかで飲食をしたあとの「もうちょっと飲むか」には最適だ。料金も具体的に言うならボトル代で3,000円前後。それ以外、何も頼まなければ「お通し」とカラオケ代しかかからない。ボトルがあれば2,000円前後だろうか。スナックは世間がイメージするような世界ではない、とても安心できる場所なのである。

オレは一人で飲むのにスナックをよく利用する。特にボトルの入っている店はないし、馴染みといってもみんな昔からのウチのお客さんが多い。しかし何故スナックに行くかといえば、その名の通り「軽食」があるからである。オレは妙な性分で何かツマミがないと飲めない。だからいわゆる「乾き物」や「チョコレート」などを注文してダラダラ飲む。

三崎のスナックのいいところは、昔堅気のママの多いところかもしれない。彼女たちは当然ながら三崎の栄枯盛衰を目の当たりにしてきた。だからオレたちでさえ知らない、いろいろな昔話を知っている。加えて客のほとんどが「地元民」である。これが最高のツマミだったりするわけで、カラオケを歌うわけでもなく、ただママと話し込んでるだけで気が付けば午前様になってしまう。きっとこれはオレたち、三崎で生まれ育った人間でなくとも、少なからず三崎に興味を持っている方々にとっても楽しいものだと思う。

しかし三崎では経営者の高齢化が急速に進みつつある。そのため廃業される方が増えているのも事実だ。つい数年前までは「スナック・バー・喫茶組合」なるものが三崎には存在したのだが、加盟店の減少に高齢化が拍車をかけて解散してしまったのが現状だ。是非とも若い人たちにもスナックを利用してもらいたい。
「明朗会計」、楽しい話題、そしてまだかすかに残る港町の雰囲気。スナックはまさに「枯れかけた街の夜のオアシス」である。

TEXT : 花岡静夫(㈲花岡新聞店)


ちょい呑みフェス参加オススメ三崎スナック
さて、スナック未経験者にとってはなかなか初スナックに踏み切るには度胸が必要です。そんな方たちは、11/15-16に開催される三崎ちょい呑みフェスティバルでスナックデビューをしてはいかがでしょうか!
ちょい呑みフェスティバルとは、チケットを購入するとフェス参加店が用意した”1杯+1品”の「ちょい呑みセット」を楽しめるというもの。チケットは3枚綴りになっており、3軒ハシゴが出来るんですね〜。これなら料金はチケット制ですし、初めての方もウェルカムなイベントなのでスナックにも入りやすいはずです。
ちょい呑みチケットを使うなら1枚目はお寿司のお店、2枚目は居酒屋、3枚目はスナックっていうコースも良いと思いますよ。またスナックは昼からやっているお店もありますから、まずは昼カラからスタートなんて楽しみ方もあります。
そしてスナックに慣れてきたら、ママとお話したりして三崎の雰囲気を存分に味わってください。それが三崎ディープ酒場の始まりです!

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スナックCABIN

住所 三崎3-2-20 ℡046-882-3953

創業51年目にして今年新装開店したCABINさん。「来た人は誰でも今日から常連さん♪」の気さくな店っです。
そしてこのちょい呑みフェスでCABINから三崎のオリジナルカクテルがデビューします。その名も「MIURA」!!
ホワイトラムをベースにしており、三浦の特産品を取り入れたスイカ・フレーバーの「MIURA W」とメロン・フレーバーの「MIURA M」の2種類があります。開発者のあゆ美ママは「女性向けのスウィートなカクテルですが、男性にもきっとご満足いただけると思います」と紹介しています。基本は飲みやすい甘めのカクテルのようですが、好みでドライ(辛口)やノンアルコールタイプも提供するそうです。
【ちょい呑みフェス情報】
ちょい呑みメニューは、「揚げおかき」(揚げ立て。酒が進みますw)と「スティック野菜&ディップ」ほか

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スナックしおん

住所 三崎2-12-5 ℡046-882-3966

看板がなければ、昼間前を通ってもココがスナックとは気づかない「隠れ家的」な店。
しかし店内は昭和レトロの雰囲気たっぷり。
まさに正統派スナックです。

【ちょい呑みフェス情報】
全てが昭和で港町なスナック。ちょい呑みメニューはアルコール各種 + カラオケ2曲、ひじき煮、からあげ。お昼からやっているの昼カラができますよー!

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スナックV8

住所 三崎2-10-3 ℡046-882-1396

港町のスナックの雰囲気満点!かつてはマグロ船の漁師たちで賑わった店です。渋く一杯! もちろんカラオケもありますよ。

【ちょい呑みフェス情報】
V8も昼12時からオープン。ちょい呑みメニューはビール、コーヒー、ジュース + サラダ、きんぴら、焼き魚など。家族でも来れます!

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スナック 譜

住所 三崎2-8-5 ℡046-881-3937

その昔、「スナック 歩」という船員たちで連日ごった返す人気の店が三崎にありました。月日は流れ、ママさんもご高齢になり引退することになりました。そんな時、長年店に勤めた女性に「あなた、跡を継いでくれない?」と声をかけました。
そんなところから誕生したのがこのお店です。「場所も変わったし、心機一転のつもりで名前も『譜』にかえました」
そんな三崎のスナックの中でも老舗中の老舗。もちろん港町の酒場の雰囲気たっぷりです。
【ちょい呑みフェス情報】
ちょい呑みメニューは「アルコール(焼酎)一杯と小鉢。あとカラオケ2曲サービスします」とのこと。なお、昼オケもやってますので是非、御利用下さい!


第2回三崎ちょい呑みフェスティバル チケット販売店
㈲花岡新聞店 〒238-0242 三浦市東岡町1-27
https://www.facebook.com/misaki.hanaoka
みうら映画舎 ℡046-807-0855
その他、参加店等で販売中!

【三崎ちょい呑みフェスティバル FBページ】
https://www.facebook.com/misakichoinomi