特集2: 人気ゲストハウスの魅力「鎌倉ゲストハウス」

guesthouse_banner2

特集2: 人気ゲストハウスの魅力「鎌倉ゲストハウス」

「ゲストハウスに行こう!」特集の「待望される三浦のゲストハウス」では、三崎でゲストハウスの開業を準備している菊地未来さんに、ゲストハウスの概要や三浦にゲストハウスが必要な理由を紹介していただきました。

特集2ではその菊地さんが修行していた「鎌倉ゲストハウス」のおかみ・夏さんにお話を聞かせていただきました。ホテルでも民宿でもない、ゲストハウスという宿泊施設とはどのような場所なのか。夏さんのお話を聞いているとゲストハウスが旅人を惹き寄せる場所であることがよくわかります。

>> 特集1:待望される三浦のゲストハウス
>> 特集3:「ゲストハウスプロジェクトin Misaki」レポート

左:菊地未来さん 右:鎌倉ゲストハウス・夏さん

左:菊地未来さん 右:鎌倉ゲストハウス・夏さん


ゲストハウスは腹を割ったコミュニケーションができる

―鎌倉ゲストハウスは開業して何年目になるんでしょう?

夏さん:6年目ですね。

―なぜゲストハウスをやろうと思ったんですか?

夏さん:私はずっと絵を描きながら旅をしてきたんです。それが自分の表現力を高める手段だった。だけど気が付いたら10年以上経っていました(笑)。そうやって旅をしていて、沖縄のゲストハウスにいるときにスタッフにならないかって声を掛けてもらったんです。そのときは軽く「やりまーす」って返事をしたんですけど、実際にこの仕事をやってみたら、これが天職だってわかったんです(笑)。

―どういうところが天職だったんでしょうか?

夏さん:日本全国、世界各国の人と腹を割ったコミュニケーションができる(笑)。そんな仕事ができるのはゲストハウス以外に無いですよね。だから「なんて面白い仕事なんだ!」って思った。
それとゲストハウスで接客をすることが私のストレスの解消になっているって気づいたんです。お客さんにはいつもガチで接客します(笑)。だから、泣きながら話をしたこともありました。そうやって腹を割って話をできるのが面白かったんですね。だから天職だって思ったんです。

―普通のホテルだと、宿泊先で腹を割って話すということもあまり無いと思います。

夏さん:ゲストハウスはちょっと違うというか…。お客さんにとってゲストハウスに泊まっているのは、オフの時間なんです。だから、友達や親に話せないようなことを見知らぬ人には話せたりするんですよ。

―ゲストハウスはお客さんとの距離が近い?

夏さん:そうですね。でもね、次の日になったら忘れられるんです。お客さんと喧嘩してもね、それは旅先で起こったことだから、次の日には消化できるんですよ(笑)。そしてお客さんも次の旅先に行くんですよね。旅人って流れていくんです。そのことに私はゲストハウスをやるようになって気づきました。旅人を客観的に見られるようになりましたね。

―それから自分でゲストハウスをやろうと?

夏さん:はい。それで、まずはただのスタッフじゃなくて、マネージャーをやらせてくれるゲストハウスで働きました。自分でやりたいことを全部やれたら、絶対に面白いって思ったんです。

―ゲストハウスは運営しているオーナーや働いている人の人柄みたいなものが出るんじゃないでしょうか。

夏さん:宿泊業もホテルとか旅館とかB&Bとかいろんなものがありますけど、ゲストハウスはオーナーが一番やりたいことをやれると思います。例えば音楽が好きな人だったら、ゲストハウスのなかにライブができる場所を作ったり、料理にこだわる人ならカフェをやったりもするし。だから「鎌倉ゲストハウス」はバーがあります。お酒が好きやから(笑)。

guesthouse_living2

ゲストハウスってね、旅人が旅人を連れてくるんですよ

―鎌倉でゲストハウスをやろうと思ったキッカケはなんだったんですか?

夏さん:最初に鎌倉に来たときに「なんて子供が育てやすい環境なんだろう」って思ったんです。海があって、山があって、観光客の方も多いですからね。当時は他にゲストハウスもなかったんですよ。ここが鎌倉で初のゲストハウスだったんです。

―これまで無かった形態の宿泊施設を作ったわけですよね。周囲の人たちに説明をするのに苦労されたんじゃないですか?

夏さん:だから市役所の人にも「これがゲストハウスなんや!」っていう、私のイメージを説明しました。市役所の人もゲストハウスのことを知らないわけですから、どちらかというと私が教えにいくみたいな感じでしたね。

―ゲストハウスの業態から理解してもらうことからのスタートだったわけですね。

夏さん:そうですね。それと「これで観光客がさらに来る!」ってことも話しました(笑)。鎌倉は基本的に1万円とか2万円を払って泊まる宿しかないんです。だから日帰りする人も多かったと思うんです。
でもここにバックパッカーが集まるような宿を作ったら、これまで来なかったお客さんが来るはずだと思ったんです。そうなったら、この町にとっては新しいお客さんが来ることになる。
実はゲストハウスをやるのにとくに立地は関係ないとも思っています。良いゲストハウスを作れば旅人はその宿を目当てにやっきますからね。今は鎌倉にはゲストハウスが7〜8店舗あるんです。そのなかでも、ここは一番駅から遠いんです。だけど、お客さんは来てくれます。

―鎌倉ゲストハウスは囲炉裏のある古民家を改装していて、雰囲気もすばらしいです。

夏さん:この物件に出会ったときに、ゲストハウスをやっていく自信を持てました(笑)。使われている柱も全て天然の秋田杉なんですよ。
最初にこの建物を見たときに、これはお客様を喜ばせられる宿になるって思いました。だから、場所ではないって思えたんですよね。お客さんはこの立派な建物を絶対に喜んでくれるって思った。

guesthouse3guesthouse2

―最近ではゲストハウスをやりたい人も増えてきたと思うんですけど、実際に動き出すには何から手をつければいいのでしょうか。

夏さん:大事なのは、市役所とその町に理解してもらうことですね。やっぱり不特定多数の人が泊まるわけだし、それまで接してきた観光客とは毛色も違う人たちも来ることになります。そういうことを町内会の人たちとかにも理解してもらう必要があると思いますね。

―仕事としてゲストハウスをやっていく上で大事なことって何ですか?

夏さん:人が好きなことだと思います。人が好きじゃないと、この仕事は苦痛かもしれない。自分がそこで暮らしながら仕事をするわけなんで、接客が好きで、人と交流するのが好きで、人をもてなすのが好きということが大事ですね。それが出来たら、ゲストハウスをやることは毎日が楽しいはず。人生が豊かになりますから!
彼女(菊地さん)は面接のときから、ゲストハウスを自分でやりたいって言っていたんですけど、とにかく三浦好きってことが伝わってきたんです。だから、すごく良いって思いました。

菊地:私は師匠が鎌倉にいるんでありがたいです。神奈川だと箱根でゲストハウスをやっている方もいるんで、神奈川県でゲストハウスのネットワークを作って、つながることもできると思っています。

夏さん:スタンプラリーができるよね(笑)。三崎でゲストハウスをやりたいって聞いたときに面白い旅のルートができるって思いました。ゲストハウスってね、旅人が旅人を連れてくるんですよ。だからゲストハウス巡りをするルートができると思います。

TEXT:onTheHammock クワムラハルヨシ

natsusan2


kamaguesthouse
鎌倉ゲストハウス

〒2480022 鎌倉市常盤273-3
TEL:0467-67-6078
受付時間:10:00~20:00
宿泊料金:男女別ドミトリー 3,000円
WEB http://www.kamakura-guesthouse.com/

>> 特集1:待望される三浦のゲストハウス


10/11(日)、三崎開港祭の開催に合わせて、菊地さんが1日限定のゲストハウス「ゲストハウスプロジェクト in misaki」を実施します。本企画はモニターとして12名のお客さんを迎え、三浦でのゲストハウスを体験してもらう企画です。
詳細はこちらをご確認ください。
NEWS:10/11(日)「ゲストハウスプロジェクト in misaki」開催 http://misakifc.com/news/3495
「ゲストハウスプロジェクト in misaki」は定員に達したため募集を締め切りました。

* 記事は2015年当時のものです。ゲストハウスプロジェクトは終了している可能性もございます。